再建築不可　建て替えができない不動産

2月7日

不動産市場には「再建築不可物件」と呼ばれる物件が存在します。この物件には、購入を検討する上で特有のリスクや制約があります。今回は、再建築不可物件がどういったものか、また購入時に注意すべきポイントについて詳しく解説します。

再建築不可物件とは、現状の建物は存在しているものの、その土地に新たに建物を建て直すことができない物件のことです。法律的な制約や地理的な理由により、再建築が許可されない場合があります。

主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。

建築基準法に抵触している: 土地が建築基準法で定められた基準に合致していない場合、例えば道路に接していない土地や、必要な面積を満たしていない土地などは再建築ができません。
用途地域の制限: 例えば、農地や山林、または市街地の外にある土地など、建物の再建が制限される区域に位置している場合。
道路の幅が不足: 建物を建てるためには、一定の幅の道路に接している必要がありますが、その条件を満たしていない土地も再建築不可となります。

再建築不可物件を購入する際には、いくつかのリスクを理解しておく必要があります。以下の点に注意が必要です。

資産価値が低い: 再建築不可の物件は、将来的に建物を取り壊して新たに建て直すことができません。そのため、物件の市場価値が低く、将来的に売却しづらくなる可能性があります。
住居や利用方法の制限: 再建築不可という制約があるため、住居や商業施設などとして再利用することが難しくなることもあります。購入前に、現状の建物の利用価値やリフォームの可能性についても十分に検討しておくべきです。
再販や借入に影響: 再建築不可物件は、他の購入希望者や投資家から敬遠されがちです。将来的に売却を考える際に、買い手が見つかりにくいことがあります。また、再建築ができないことが金融機関によるローン審査に影響を与えることもあります。

再建築不可物件にはリスクだけでなく、一定のメリットも存在します。

安価で購入できる: 再建築不可物件は、一般的に市場価格が安く設定されていることが多いため、購入時の初期費用を抑えることができます。
土地として利用可能な場合がある: 現在の建物がそのまま利用可能であったり、敷地を駐車場や倉庫として利用できる場合もあります。このような物件は、居住用としてだけでなく、事業用や収益物件として活用することができる可能性があります。

再建築不可物件を購入する前に、以下の点をしっかりと確認することが重要です。

現地調査を行う: 実際に物件を見て、周辺環境や土地の形状、現状の建物がどのような状態かをチェックします。
役所や専門家に相談する: 地元の役所や建築士に相談して、再建築不可の理由や今後の利用方法について確認することをおすすめします。また、再建築不可の状態でも何か他の用途で活用できるか、法的に問題ないかなども確認しましょう。
将来の利用プランを考える: 購入後にどのように物件を利用するか、長期的にどんな活用ができるのかを考えて購入を決断します。

再建築不可物件は、制約が多い物件であるため、購入には慎重な判断が必要です。しかし、安価で購入できることや、特定の利用方法に合った場合は、お得な投資となる可能性もあります。

再建築不可物件を購入する際は、事前にしっかりと調査し、自分の目的に合った物件かどうかを見極めましょう。適切な判断と準備があれば、再建築不可物件でも有効に活用することができます。

どうでしょうか？さらに具体的なアドバイスや例を加えた方が良ければ、お知らせください。

響平伊藤

不動産買取再販とは